お金は善か悪か

お金には人間の欲望がつきまといます。自分の欲望を満たすためには、人のことは考えず自己中心の有様を現します。

こうした人の生きざまを見てると、お金は私たちの人生や生活に濁った悪臭の漂うようなイメージを与えます。こうした観点からお金を扱いますと、清貧こそ美しい生き方だという考え方も生まれます。昔からエライお坊さんたちはお金に縁のない生き方をして人としての高潔さを見せてきました。

確かにお金に執着しますと、人としての徳とか美しさからかけ離れて見えますので、お金は私たちにとって善きものではなくなります。実際、多くの犯罪は、お金とかかわっています。こうした側面では確かにお金は悪です。

一方、お金は私たちの社会に欠かすことの出来ない必需品です。貨幣経済がなかったら現在の文明の発達もなかったでしょう。そう考えますとお金は善悪を超えた絶対的価値があります。お金は価値そのものです。

私たちの生活に役に立ち、社会に貢献するもの、これこそ価値あるものです。お金は価値あるものに対価として用いられます。お金の本質は善なのです。

お金の本来の働きに比べて、お金の悪の側面は比べようがありません。結局、お金の悪の側面は私たち人間のレベルの問題に過ぎません。お金のネガティブな側面を見てると私たちは幸せから遠ざかっていきます。

限りない供給の世界に生き、豊かさを生きるにはお金の善としての働きを心に培っていく以外ありません。

心にお金の悪を意識して、お金への罪悪感をもちながらお金持ちになろうとするのには矛盾があり、お金を持ってもいつか挫折していくでしょう。

お金に苦労しない豊かな人生を築くには、間違いなく自分の心にお金の本質を正しく理解し、意識していく他、道はありません。

原因と結果の法則】   ジェームス・アレン

心は密かに意識しているものを引き寄せます。それ自身がほんとうに愛しているもの、あるいは恐れているものを引き寄せるのです。そして環境は、心がそれ自身と同種のものを受け取るための媒体です。

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