私の経験から嫉妬の感情には破壊的な力があり、強い嫉妬の感情には老化を引き起こすほどの力があることがわかりました。嫉妬にはとても大きな疲労感がともなうのです。嫉妬の感情を軽く考えてはいけません。
人にありがちなことですが、自分が評価をしていない人が、お金を稼いで裕福になったのを見たり聞いたりするとあまり快く思いませんね。これは嫉妬の感情です。この感情は、自分は裕福ではないと肯定していることに他なりません。
人の富に対する嫉妬の感情を、常日頃何気なく抱いているということは、自分の心に「私はそんなに裕福ではない」という富への否定を常に植え付けていることになります。 心の一方で「豊かになりたい」 と思いながら、一生懸命のそれを否定していっているのですから。
日常のこの富む人への嫉妬は、自分が豊かになるための最大ともいうべき敵です。私たちは日常の感情を深く考えることもなく働かせていますが、私たちの潜在意識は、この日常の感情に従って働き、それを忠実に具現していきます。
多くの人を貧乏にしているのは、実にこの日常の否定感情です。 他人の富を嫉妬する限り、富は私たちを通り過ぎていきます。
他人の幸福や裕福を喜ぶことが一番いいのですが、それが出来なくても、せめて羨しがらない心構えをつくる努力が大切です。私たちが日常、何気なく過ごしている習慣が、実は一番大切で大きな影響をもたらしていることを知らねばなりません。
富む人への嫉妬にかぎらず、成功をおさめた人、幸せをつかんだ人、素敵な家を建てた人、難関な試験へ合格した人などへ素直に喜んであげれる人になればしめたものです。私が長い間貧困であったのもうなずけます。
こうした人を羨む心の扱いこそ、豊かさを手にするか、欠乏を感じながら過ごすかの分かれ道です。
自分の日常の習慣的なものの観方、考え方、思いがなかなか経済的な困難から抜け出せない一因かも知れません。
もしこのことにいつまでも気づかないでいれば、その人は生涯貧乏暮らしで終わるかも知れません。
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