損や不利益を被ったとき

豊かな心を大切にしている人にとって、やっかいな問題が損や不利益が生じたときです。

自分の責任で損や不利益が生じたときはまだしも、他人のせいで自分が損をしたり、不利益を受けたりしたときとても心が乱れます。

当然、相手への怒りの感情が生じます。そして悔しさと、どうしたものかという仕返しの思いさえ出てきます。実はこうした感情が自分の豊かな心を損なう大きな原因になります。

自分に非はなく、相手が悪いのですから、「自分がどんなに感情を乱しても自分がそれによって悪い結果を受けることはない。そんなことは不条理だ」とほとんどの人は思います。

ところがそうではないんです。自分の潜在意識は、自分に非はなくても描いた思いや感情に反応します。人のせいなのに自分が感情を乱せば、それに応じた結果が自分に現われます。

一つの例ですが、人のせいで自分が足の骨を骨折したとします。その場合、いつまでも人をグズグズ恨んで許さないでいると、足の骨折はなかなか治らずグズグズ続きます。人を許し気持をいつまでもグズグズさせないで、平常心でいる人の傷は速やかに治ります。

自分に損や不利益が生じたときは、出来るだけ心を乱さずに処理し、法的手続きが必要ならそれを行って、そのあとは悪しき感情を心から放ち去るように努めるべきです。

正しく生き、明るい心の人には他からの助けが入ったり、事態が好転したりします。

世の中の成功した人の話しを聞いてみると、何となく共通して、成功する前に大変な負債を背負ったり、絶望的な状況に陥ったりしている人が多いですね。

思わぬ悪い状況が自分に訪れたときは、自分の過去の悪い業(集積)が現れたのだと思いましょう。

現れたものはその分清算され消えていきますので、ポジティブに受け止めるようにすれば、あとは好転するだけです。

ジョセフ・マーフィーの言葉

潜在意識は、受け入れたものをすべて無差別に実現してしまう性質がある。だから悪い暗示は即座に拒絶し、明るい建設的な暗示を受け入れるようにしなければならない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました