人は貧乏でいてはいけないのです。
かつて松下幸之助氏が、「税金を収めていない人は道路の端を歩け」と言ったそうですが、その言葉を聞いた時私はショックを受けました。
私は長い間税金をわずかしか収めていなかったのです。欠乏意識が強くて、思い切って出すものを出せなかったのです。税金の支払いが少ないのは、恥ずかしいことだと幸之助氏の言葉で思い知らされました。
貧乏でいることは、社会の役に立つより社会からお世話になっていることが多いのです。たくさんの人の中で自分が人々に負担をかけている側の人間だということを知ったとき、非常に惨めな気持になりました。

だから人は貧乏ではいけないのです。
貧乏の人は「貧乏の心」を持っています。「出すものを出さない心」です。金持ちでも出すものを出さない人は、心の貧しい本当の豊かな人ではありません。本当の豊かな金持ちは「金持ちの心」を持っているから金持ちなんですね。
「金持ちの心」の本質は何でしょうか?本質ですよ。
それは「人のためになる何かをしよう」という心です。
人のためになる働きは価値であり、価値はお金に引き換えられます。
人は自分の心の中に「成功」「失敗」を意識して歩みます。その成功や失敗が自分の内面に関係なく、外部への働きや努力だと思って成功を目指しますが、着眼点が間違っています。
外の世界は自分の心の反映だということを知らなければなりません。心を「成功」「豊かさ」の思いで整えることがとても大切です。
成功や豊かさの心に整えるとは、例えば、日常の支払いを例にとってみます。
支払いを渋る心は、「貧乏の心」です。支払えば自分のお金が減り、この先不足するかも知れないという不安と予測を持つからです。成功や豊かさとは逆の心ですね。お金は敏感にその心をとらえ、あなたへの流通を滞らせていきます。
内面で成功者になり、豊かさを身につけていくことが先です。そうすれば支払を恐れる心が減ってきます。支払いを恐れなくなれば、成功者、豊かな人に近づいたことになります。
欠乏を恐れる心から抜け出し、「金持ちの心」へ心の方向を向けましょう。
【ジョセフ・マーフィーの言葉】
あなたの内なる生命の原理は、より豊富な生活を志向しているのであって、貧しいことは生命の本来の欲求にそむくことなのです。あなたはあばら家に住み、ぼろを着、すきっ腹を抱えて暮らすためにこの世に生まれてきたのではありません。あなたは幸福で富裕で成功しているべきなのです。
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